東北大学歯学部での講義から

咬合器の取り扱いについて
〜BGN咬合器を操作しよう〜

受講した学生の講義感想文から

 学生1
 
全調節性咬合器を実際に見るのは初めてでした。実際に動かしてみると作業側顆頭が動く
 ので驚きました。操作は見た目よりも簡単でした。

 学生2
  見たときはすごく複雑でどのように操作するのだろうと思いました。一つ一つのネジの
 意味が分かるに従い、顎運動のメカニズムが良く分かりました。

 学生3
 
顎運動を再現するには、一つの顆頭につき5つの調節機構が必要だということが、咬合
 器を操作することにより良く理解できました。

 学生4
 
全調節性咬合器として習ってきた咬合器には4つの調節機構しかないから、本当は全調
 節性咬合器ではないと聞いて信じられませんでした。しかし、実際に調節してみて、5
 つの調節機構が必要であることに納得しました。

 学生5
 
「咬合器は平均値咬合器で十分」とか「そこまでの咬合器の必要があるか」という声が
 あるとのことです。また私もそう思っていましたが、考えが改まりました。従来と異な
 り全調節性咬合器が簡便に取り扱えるのであれば、限界ある口腔内の調整に頼るのでな
 く、患者さん個人に合った冠や義歯を最初から提供する方が良いと思います。

まずは平均値咬合器として、次いで
調節したい部分だけを調節する咬合器として、
学生諸君に実習してもらいました。
 その内容を擬似デモしてみようと思います